役所の手続きで知っておくと便利なこと


「こころの元気+」2014年6月号より


行實志都子/神奈川県立保健福祉大学


私たちの生活を振り返ると、行政機関で手続きをする機会は数多く存在します。

それには、自立支援医療、ホームヘルプサービス、または相談など、いろいろな場面があげられます。
ここでは、行政機関で手続きするとき、今さらだけど知っておくと便利なことをお伝えします。


申請主義って何?


 

日本の福祉制度は、すべて申請主義で行われています。

つまり「自分からこれがほしい」と言わないと何も始まらないという仕組みです。


申請するとすぐにサービスが開始するの?


申請しても、すぐにはサービスを利用することはできません。サービス内容にもよりますが、申請してからそのサービスを利用することができるか、などの審査(調査)が必要となります。

利用開始までおおむね1か月程度の時間が必要です(自立支援医療などは、決定後申請日にさかのぼって利用可能となります)。


有効期限の更新手続きっていつからできる?


有効期限ですが、これも申請主義のために役所からは更新手続きのお知らせは届きません。有効期限の切れる3か月前から更新申請することができます。


不服申し立てって何?


申請したけれども、審査で出された結果に不服があった場合は、結果を知った日から60日以内ならば不服申し立てができます。


それぞれの窓口は?


手続きの申請窓口は、一般的に生活福祉サービスは福祉課、精神医療は保健所、または市保健センターとなります。市町村によって部署名が違いますので、確認してください。

さまざまな制度や相談窓口は表を参照してください。→さまざまな制度と相談窓口の表はコチラ