つらい職場(Q&A)


「こころの元気+」2013年4月号より


Q(質問) つらい職場と生活費のやりくりで困っています

私は、うつ病になって3年目の女性です。主治医は、私の病気の状態では障害年金をもらうことはできないと言います。
中学生になる娘がいるため、必死に仕事をしています。ちなみにギャンブル依存の夫とは結婚2年目で離婚。今は、どこにいるのかもわかりません。
私は、会社で上司から「こんな仕事もできんのかい!」「アホかおまえは!」としょっちゅうどなられ、また同僚からもほとんど口をきいてもらえません。
会社に行くのがつらいし、いやです。事務の仕事もほとんどまかせてもらえず、資料整理やら、社内清掃しかさせてもらえません。
でも、生きていくためにお金が必要です。安い給料でもこの会社にしがみつくしかないと思っています。
幸い娘はとてもやさしくて、「お母ちゃん、来年中学を卒業したら私が働くから、仕事をやめて休養して」と言ってくれます。
娘のやさしさだけが私の生きる喜びです。ただ、娘のやさしさはありがたいのですが、私のために進学を諦めさせるのは娘に申し訳ない気持ちです。高校だけは卒業させてやりたいと思っています。
何度も自殺をしようと思いましたが、いつも娘のことを考えて踏みとどまりました。
私が皆さんにお聞きしたいのは、つらい職場でどう耐えたらよいのかということや、障害年金をもらえない人は、生活費や学費をどのようにしてやりくりしているのかということです。よろしくお願いします。


回答 免除制度等を利用して/ りんごさん(東京都)

私は統合失調症で、障害年金と生活保護でひとり暮らしをしています。私も母子家庭で、母が病弱で何度も入院していました。
母は最初は洋裁師、その後は生命保険の営業をしていましたが、成績不良で社内での居場所がなくなり、仕事がいやになったら、私や姉に相談していました。
私は、町内のパン屋さんと駅の弁当屋さんで求人の張り紙を見つけ、母に勤務するようすすめました。パン屋さんは朝5時からの勤務。弁当屋さんは、早朝から夜間までの不規則勤務。希望者の少ない時間帯ですので、すぐに採用が決まりました。家族的な職場のせいか、職場の人間関係もよかったようです。
娘さんには、高校には進学してほしいです。大学全入時代に中卒では、若いときにはよいかもしれませんが、将来的に転職や結婚となったときにむずかしくなってきます。
私は、高校は母子家庭ということで授業料減免対象となり、正規の1割しか支払わず卒業できました。大学は、入学金は親戚から借りましたが、授業料は全額免除で1円も払わず卒業しました。奨学金と家庭教師のアルバイトで学生生活に必要なお金は揃いました。友人には、母子家庭で私立の医学部を卒業している人もいます。その人の場合、入学金と6年生のときの授業料は支払っても、1から5年の授業料は全額免除だったそうです。
病院のソーシャルワーカ―さんや、役所の障害福祉担当者に相談されることをおすすめします。


回答 手前に逃げ場をつくりましょう/望月裕子さん(東京都)

私も、やはりギャンブルづけの夫と別居中でひとり暮らしです。職場の上司に私もつらくあたられたことがあり、今は距離をとり、必要以上の接触はせずに、後になると話を聞いてもらえないので、その場で言い返すか、できなければ流すしかないと思っています。
でも、会社と関係ないところに、ぶちまけても聞いてくれる友人がいます。会社内に同じ思いの人を見つけて話すと、そういう友達ができませんか?あとは、いやな仕事でも、よくできてほめられたら「ありがとうございます」ときらいな上司にも言いましょう。どなられたとき、いやだと思いますが、「はい」と返事をして、言いわけせずにさっと切り上げます。どこにでもいるような上司ですけど、あまりよく思われていないと思いますよ。わかってくれる人は絶対いるので信じましょう。上司の悪口を言えるようになれば、少しは楽になります。
話をする人を見つけましょう。医療関係、保健師等、信頼できる人を見つけ、ひとりでかかえないことです。同じシングルマザーの方もいるので、そういうつながりをつくったらいかがでしょうか。
がんばりすぎないことですよ。死にたいと思うまで自分を追いこまず、その手前に逃げ場をつくりましょう。また、自分でいられる時間を持ちます。ここだけは自分の自由にできる、趣味でもいいし、コーヒーを飲みに行く、絵を描く、楽器をやるなどです。
娘さんが高校へ行くのに、奨学金がもらえるといいですね。手帳がなくても、重度医療、自立支援医療が収入に応じて受けられれば医療費は安くなります。一度聞いてみたらいかがですか。


回答 大きな宝物/ミミさん(岩手県)

こんにちは。私は統合失調症を発病して約30年の50代の主婦です。今は障害年金をもらって夫と2人暮らしです。でも、だからといって必ずしも幸せではありません。働ける仕事がある、やさしい娘さんがいる、私にはない大きな宝物を持っているあなたがうらやましくも思えます。
私も若い頃(退院して間もなく)縫製工場に勤めていました。私も簡単な仕事だけ与えられて不満を感じていましたが、今思うと、仕事をして自立して働けるのは幸せなことだと思います。
1つ提案します。仕事を雑用と有用な仕事と分けて考えず、今与えられている仕事を完璧にこなすことをめざしてがんばられたらいかがでしょうか。今すぐにではなくても、やがて周囲が認めてくれる日が来るのではないかと思います。それまで、たとえまわりの対応が悪くても、娘さんと自分の暮らしを守るために努力を重ねていれば見ていてくれる人はいます。そして、きっと味方になってくれるのではないでしょうか。
あなたのがんばっている姿が、お子さんへの何よりの教育だと思います。逃げない生き方は、きっと娘さんへのお手本になると思います。


 回答 早期に休養を/熊田貝さん(神奈川県)

精神障害で年金2級をもらっている者です。
問題を3つに分割します。入ってくるお金、出ていくお金、進学についてです。ご相談者さまの文面を読ませてもらうかぎり、充分障害年金をもらえると思います。
死んでしまいたい気持ちをかかえながら働くのは、ろくな結果になりません。私もうつ病です。年金をもらいながらの仕事を3か月間経験しましたが、これ以上の無理は病気に悪いと医師に止められました。
医師と病院とケースワーカーを可能な限り渡り歩けば、いつかは年金や生活保護の権利をくれる医師に出会えるでしょう。セカンドオピニオンはこのコーナーでよく話題にのぼるので参考になります。
出ていくお金に関しては、一番減らせるのが食費と被服費です。食費はぜいたくをしなければなんとかなると思います。被服費は、仲良しさんからもらうことも今日ではそれほどむずかしくはないと思われます。
娘さんの進学に関しては、本人が働きながら、もしくは勤めが安定した後でも間に合います。夜間の高校もありますし、通信制高校に大検制度など選択肢は多い時代です。
ぜひ、ご相談者さまは早期に休養してください。