社会的な常識がよくわかりません

Q 私は二九歳男性です。大学三年生のときに心の病いを患い、入院したり退院したりを繰り返してきました。最近はようやく病気とのつきあい方のコツがわかってきたのか、あまり再発をせず、調子が安定している日々が続いています。 現在、昼間は地域活動支援センターに行ったり、デイケアに行ったりしています。そこでできた仲間と話題になったことの一つに、社会的な常識がよくわからないということがありました。 わからない社会常識を私たちが出し合ってみると、「お葬式に出たときに、どのようにふるまってよいかわからなかった」、「人混みのなかで大声で話してしまう」、「借りた本を返さなくて怒られた」、「お礼とかあいさつの仕方がわからない」などなど枚挙にいとまがありませんでした。 きっと社会常識というものは、社会に出ていれば自然と身につくものなのかもしれませんが、いったいどんな常識があるのかもわからないので、なんとなく困っています。 人に迷惑をかけたり、いやがられたりしないためにも、社会常識は持っておきたいと思います。何が社会常識であるかということに気がつき、それを生活のなかで身につけるコツは何かないでしょうか。

A 「恥」をかく数=「成長」の数/榎田伸也さん(奈良県)

私も、あなたと同じような経験をたくさんしてきました。就職が内定した後に発症したので、最初は、何が「社会常識」なのか、よくわかりませんでした。 その後、退院してある程度回復したときから、私は進んで「体験発表」を行うようになりました。発表先は実にさまざまで、会う人は大学や専門学校の先生、行政関係の職員の方など、多くの人と接してきました。 そうした人との出会いのなかで生まれたのは、「7社会人以ってなんだろう?」という疑問です。就職していないけれど、各地で体験発表をしたり、当事者活動で県庁などを訪問する人は本当に「社会人」といえないのでしょうか?私は、就職していようがいまいが、障害があろうがなかろうが、社会と「つながろう」としてがんばっている人は誰でも、「社会人」といえると思えてならないのです。

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