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WEB特集 精神科の薬を知ろう【統合失調症】

このページでは、薬の量が適正な量であるかどうか、おおよその目安を知るための計算をすることができます。
統合失調症の治療薬(抗精神病薬)を服用している方
あなたが服用している統合失調症の治療薬の量(1日の合計)を「処方量」の空欄に入力してください。 すべての薬の量を入力したら、「CP値計算」をクリックすると、CP換算値という数値が算出されます。 CPとは、(※)クロルプロマジン(薬の名前)の略です。
大量投与になっている可能性が強いです。何かの副作用が出て困っていませんか? 主治医に相談をして、薬をゆっくりと減らすとよいでしょう。薬はいきなり減らすのではなく、ゆっくりと減らさないと、かえって状態が悪くなることもありますので、気をつけてください。
   
(※)至適用量を少し越えている可能性があります。錐体外路症状や高プロラクチン血症などの副作用がないか注意して下さい。症状が安定していれば、ゆっくりと減薬すると良いでしょう。薬はいきなり減らすのではなく、ゆっくりと減らさないと、かえって状態が悪くなることもありますので、気をつけてください。
   
適正な量であると思われます。ただし、何かの副作用などが現れているようでしたら、主治医に相談をしてみることをおすすめいたします。
【 ご注意 】
この換算で求められた数値は、薬の用量が適切かどうかをおおざっぱに知るためのものです。
したがって、薬の種類が多いかどうか、薬の組み合わせが適切かどうか、ということを知るためのものではありませんので、ご了承ください。
商品名一般名等価用量処方量(mg)
アビリットスルピリド200
インプロメンブロムペリドール2
ウインタミンクロルプロマジン100
エビリファイ○アリピプラゾール4
エミレースネモナプリド4.5
オーラップピモジド4
グラマリールチアプリド100
クレミンモサプラミン33
クロザリル○クロザピン50
クロフェクトンクロカプラミン40
ケセランハロペリドール2
コントミンクロルプロマジン100
ジプレキサ○オランザピン2.5
スピロピタンスピペロン1
セレネースハロペリドール2
セロクエル○クエチアピン66
ソフミンレボメプロマジン100
デフェクトンカルピプラミン100
ドグマチールスルピリド200
トリオミンペルフェナジン10
トリフロペラジントリフロペラジン5
トリラホンペルフェナジン10
トロペロンチミペロン1.3
ニューレプチルプロペリシアジン20
ノバミンプロクロルペラジン15
パソトミンプロクロルペラジン15
バルネチールスルトプリド200
ハロステンハロペリドール2
ピーゼットシー(PZC)ペルフェナジン10
ヒルナミンレボメプロマジン100
フルデカシンフルフェナジン2
フルメジンフルフェナジン2
ブロトポンハロペリドール2
プロピタンピパンペロン200
ホーリットオキシペルチン80
ミラドールスルピリド200
リスパダール○リスペリドン1
リントンハロペリドール2
ルーラン○ペロスピロン8
ルバトレンモペロン12.5
レボトミンレボメプロマジン100
ロドピンゾテピン66

商品名の後に○印のあるものは、非定形抗精神病薬(新薬)、○印のないものは定形抗精神病薬(従来薬)



CP換算値は mg です。




【クロルプロマジン換算値(CP換算値)とは?】

クロルプロマジン換算値(CP換算値)とは、クロルプロマジン100mgと抗精神病効果が等しくなる各薬剤の用量のことです。クロルプロマジンが最初の抗精神病薬であったので、抗精神病薬の量はクロルプロマジンを基準に比較されます。
この換算値をもとに計算をすると、クロルプロマジン以外の抗精神病薬が、クロルプロマジン100mgと同じくらいの効力を発揮するのに必要な量を算出することができます。 そこでCP換算値は、次の式で求められます。

CP換算値=薬の処方量÷等価用量×100

例えば、リスペリドン4mgのCP換算値は、4÷1×100=400mgとなります。
ハロペリドール12mgなら、12÷2×100=600mgとなります。
リスペリドン4mgにハロペリドール12mgとクロルプロマジン200mgが処方されていたら、CP換算値は400mg+600mg+200mg=1200mgとなります。

このようにCP換算値は異なる抗精神病薬の力価や多剤併用時の力価を示すのに便利です。

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【至適用量とは?】

一般的に、CP換算値が1000mg以上であれば大量投与と考えられています。
最近の脳科学のデータでは、ドパミンを60~80%遮断する量が抗精神病薬の至適用量と考えられています。ドパミンを60~80%遮断するのに必要な抗精神病薬のCP換算値はおよそ300mg~600mgと推測されています。これは皆さんが思っておられるより少ない量ではないでしょうか。

また初発の統合失調症の場合は、この量よりさらに少なくCP換算値として200mg程度で十分だと考えられています。
もちろん再発で精神運動興奮が著しい時に、一時的にCP換算値で1000mg程度必要な時もありますが、それが長く続くことはありません。たとえ再発再燃時に一時的に至適用量を越えて使用しても、慢性期には至適用量に減薬することが大切です。

また最近のPETを用いた研究では、年齢が高くなると(50歳以上)、抗精神病薬への感受性が高くなり、ドパミンの遮断率が60~80%の至適用量の範囲でも錐体外路症状などの副作用が現れることが分かってきました。年齢も考慮して抗精神病薬の投与量を検討しなければなりません。

ただしCP換算値は抗精神病薬の力価を示す万能の数値ではありません。同じCP換算値でも薬の併用の仕方では、抗精神病薬の血中濃度が上昇し、効果が強く現れることがあります。抗精神病薬は大多数が肝臓のチトクロームP450(CYP)で代謝されます。
リスペリドンなら主にCYP2D6で代謝されます。CYP2D6を阻害するパロキセチンを併用するとリスペリドンの血中濃度が上昇しやすくなります。オランザピンなら主にCYP1A2で代謝されます。CYP1A2を阻害するフルボキサミンが併用されるとオランザピンの血中濃度が高くなる可能性があります。薬物相互作用はCP換算値に反映されないので、CP換算値が1000mg以下だと安心していても、薬の併用のパターンでは血中濃度が上昇する可能性があるので薬物の併用には注意が必要です。
解説:長嶺敬彦(吉南病院内科部長)

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