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まんが
健康で文化的な最低限度の生活

発行小学館

著者:宇田川健(コンボ)

初めてこの漫画本を手にとって見たとき、とても心理的抵抗がありまし
「生活保護がテーマの漫画? 血税って? 血を流して税を納めている感覚って作者はあるのかなあ?」
と思ったり、読み始めたら、
「こんなに一生懸命になってくれる役所の担当の人に出会ったことがない」など…。

主人公の義経(よしつね)えみるは、初めての職場が区役所の福祉事務所生活課、生活保護の担当です。
入庁式で、目の前に立っている人の髪の毛についているゴマダラカミキリという虫をとってあげようとして、その人から注意される場面から始まります。
「天然」「ボンクラ」などと嫌味を言われても気づかない勘のニブさで、むしろ健やかに育ってきたという設定です。

家庭訪問の場面では、えみるが想定していないことや、新人だから知らないことなど、たくさんのことに困っていきます。
私は「ああ、役所あるあるだな。こういう仕事できない人いるよな〜」と思いながら、読み始めました。

しかしあるときから…

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