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減薬という旅の彼方に2


第13回
薬の剤型と投与方法
著者:小林和人(特定医療法人山容会理事長・山容病院院長)
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粉薬を出していた理由

私が医師になった約20年前の精神科では、しばしば粉薬で1日4回の処方が行われていました。
粉薬がない薬剤の場合、わざわざ錠剤をつぶしていました。

なぜそんな面倒なことをするのか?
なぜ嚥下(えんげ:のみこむこと)に問題がなく、錠剤をのめる人に粉薬を出すのか?
私は最初から疑問でした。

しかし病棟で看護師さん達から、
「この人は『拒薬』するので粉薬で出してください」
と言われ…

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