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特集4 食事・栄養と睡眠の関係


著者:田原優
広島大学大学院 医系科学研究科 公衆衛生学 准教授


 

朝ご飯で体内時計を調節

海外に行ったら時差ボケして昼間なのに眠い。
それは体内時計と海外の時刻がズレているからです。
これこそ体内時計がある証拠ですね。

私達は、時計を見なくてもある程度1日をはかることができて、夜になったら勝手に眠くなるようにできています。
しかし、私達の体内時計は、24時間より少し長いです。
測定方法によって諸説あるのですが24・5時間程度といわれています。
つまりぼーっと過ごしていると、気づいたら毎日0・5時間(30分)くらい遅れていってしまいます。

その体内時計を24時間に調節してくれるのが、朝の光や朝ご飯です。
最近の研究では、朝ご飯は、炭水化物、タンパク質、そしてに含まれるDHA(ディーエイチエー:ドコサヘキサエン酸)EPA(エーピーエー:エイコサペンタエン酸)が時計調節に効果的だとわかっています。

昔ながらの…

 

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