いざ! 津軽へ 青森日帰りの旅(下)

本州最北端に近い津軽線津軽二股駅まではるばるやってきたK君と私。
11月のこの季節の青森は、短い秋が終わりを告げて、雪の便りも聞こえてくる長い長い冬の入口にあります。この津軽二股駅から雪覆いのついた階段を上っていくと、そこは津軽海峡線の津軽今別駅のホーム。この先数本のトンネルを抜けると、本州と北海道を結ぶ青函トンネルが口をあけている日本の鉄道の大動脈です。新幹線の新函館開業時には新駅の建設が予定されていますが、駅前には道の駅が1軒あるだけの無人駅です。 私たちはここで4時間あまり、青森と函館を結ぶ特急「スーパー白鳥」(写真・K君撮影)「白鳥」のほか貨物列車などを撮影しながら過ごしました。列車が通過すると再び静寂が訪れ、見上げると青い空に一つ二つ雲が浮かんでいます。空気が澄み切っていて気持ちのよい1日。昼食のおにぎりをほおばりながら、K君とまたとりとめのない話。ときどき道の駅から家族連れがホームに上がってきて写真を撮っていく姿をほほえましく眺めながら、何もないけれど至福の時間をすごしました。 気がつくと日が山際に傾き、15:37発青森行きの津軽線の列車が到着。後ろ髪をひかれつつ津軽二股をあとにして、私たちは車中の人となりました。この列車に乗らないと、今日中に東京へはもどれないからです。青森までは1時間半ほどの旅。津軽線は単線のため列車行き違いでひんぱんに停車し、その都度ホームに降りて撮影します。青森に近づくにつれて、いつの間にか日は山に沈み、漆黒の闇の中を列車は疾走します。青森駅に17:08に到着。以前訪れたときに記憶に残った青森ベイブリッジのライトアップもなく、ホームの人影も心なしかまばらな印象。新幹線の開業で人の流れが変わってしまったのでしょうか。 しばらく夜の青森駅で撮影のあと、新青森へ移動。新幹線コンコースの下でお土産を買い(このコーナーおすすめです)、新青森18:28発の「はやて40号」に乗車。この列車は、東京行きの最終の「はやて」の1本前の列車になります。やがて夜の帳が下りて町のネオンだけがわずかに瞬く中を列車は発車して、一路東京へ。K君と寝ぼけながらとりとめのない話を続けますが、仙台あたりから二人とも深い眠りにつきます。少しせわしかったけれどK君の大切なサポートもあり、私の青森への思いを新たにした、印象深い旅となりました。(おわり)(事務局・山内)